勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
4/9(月)
つい最近借りて見た。
必殺(劇場版)
今更これを見ている経緯は、2月末くらいにテレビジョンの文庫で「必殺シリーズの全仕事人を集めた本」が2冊出たのがきっかけ。某こちんぴが買ったという話を聞き、「オレも欲しいな〜」と思っていたときに丁度見つけて即買いし、最初は覚えのある話の仕事人について読んでいたのだけど、そのうちに「主要なキャラは皆、映画で死んでいる」ことに気づいたわけですわ。で、近所のレンタルビデオ屋にあったので、見てみたのだが。ちなみに劇場版1〜3までしか見てないけどね。
で、劇場版1作目だけど、レギュラー陣の出演は主水(藤田まこと)、秀(三田村邦彦)、勇次(中条きよし)、おりく(山田五十鈴)、順之助(ひかる一平)、加代(鮎川いずみ)。う〜ん、まさにゴールデンメンバー。オレは「必殺」って言ったら、まずこのメンバーが浮かぶね。そしてゲストに蝶々の朝吉(片岡孝夫。今の名前はよく分からん)。なかなか粋でいなせな関西人(京都人のイメージ)だが、劇場版5作目ではなぜか大沢ミキオ(元光GENJI)が演ってる。名前だけ同じで別人の設定だよな。そうだと言へ。
江戸で奇怪な殺しが多発し、死体はいずれも、口に三途の川の渡し賃「六文銭」をくわえていた。そして実は死体は皆仕事人だった、というのが今作のあらすじ。
つくりはかなり本格的で、内容もハード路線。六文銭と名乗る仕事人の配下に江戸の仕事人たちが殺されていく様は妙に不気味と言うか、怖いと言うか、痛いと言うか。あれはリアルな怖さ、痛さだね。丁度、初期の「北野武監督作品」みたいな感じといえば分かるかな?(っても、オレも「その男凶暴につき」をテレビで見ただけなんだけど)
例を上げると、祭りに乗じて黒ずくめの大男たちが神輿を担いで市中を走り、仕事人を見つけるとそいつを神輿の輪の中に入れ、ぐるぐる廻る。入れられた仕事人の姿は見えなくなり「バキバキボキボキ」いう音だけが響く。しかも周りの人間は気づいていない。後で「あれ? あいつ何処にいった?」とか言ってる。
また、別の仕事人殺しの場合、その人(朝丘雪路)は家の中に閉じこもって、絶対に外に出ないようにしていたのだが、家の中に神輿が乱入。そのまま連れ去り、抱えたままぐるぐる廻る。この場合、朝丘雪路の姿は見えているが、ぶんぶん振り回されており、しかもなぜかスローモーションになっているあたりが逆に怖い。で、次のシーンでは皆、川原で死んでいる。口に六文銭をくわえて。
流石にゴールデンメンバーを配しただけのことはあって、出来はかなりのものだと思う。主水が普段は竹光を差しているが、仕事前には刃を付け替えているシーンなんか、マニアには涙もの。これで気をよくしたオレは2作目を借りてきたのだが…それはまた別の話(by森本レオ)。