勝手にれびう

めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。

 

 4/15(日)

 今日は明確に某こちんぴの向こうを張ってみようかな。

 インデペンデンス・デイ 

 これはオレが大学2年のとき流行った映画で、今更説明することもないと思うけど、宇宙人が攻めてきて、地球が一致団結してそれに立ち向かう、というもの。こちんぴの言う通り、とことん「アメリカまんせ〜」な映画だな。オレはそういうの気にしないからいいけど。
 で、野郎4人で見に行ったのだが、正直迷ったのよ。全米No.1ヒットで面白かった例がない、と思っていたからね。思い切り偏見です。はい。そもそも、そんなことを言えるほど映画見てないです。大学時代に映画館に見に行ったものといえば「ウォーターワールド」「暴走特級」「あぶない刑事」「エヴァ」「もののけ姫」「ナデシコ&スレイヤーズ」とコレくらいだもの。ちなみに後半3つはアニメですわ。またかい。
 で、見ました。最初に宇宙人側の圧倒的戦力を見せつけられた。待て待て。なんでやねん。アホか。いや〜、大まかな結末は知ってるから、地球側が逆転するだろうとは思っていたけど、実際、こんなやつら相手にどうやって勝つの? とマジに思った。こっちの攻撃は通じないし、世界の主要都市は壊滅。勝てる要素が何一つ無いものね。まぁ、勝てたんだけど、その辺の説明は面倒なのでパス。
 もう結構前に見たっきりなので、細かいところはほとんど覚えていないが、2点だけ覚えている場面がある。ひとつは大統領の演説。「なんとかかんとか、インデペンデンス・デイ!!」の部分で、なぜか涙が出たよ。人にこの映画で泣いた話をしたら「?」という顔をしていた。確かに、感動ものではない。感動する場面でもない。しかし、身体が震えた。魂が揺さぶられたのか? とにかく、痺れた。この人のためなら命も投げ出してもいい、と思わせる迫力がそこにあった。
 もうひとつは酔っ払いの元パイロットの爺さん(当然、誰も期待していない)が、敵母艦に最後のミサイルを撃ったが外れ、「あーあ」という空気の中で「まだだ!(まだ終わらんよ、とは言わない。言って欲しかったけど)」と叫んで特攻する場面。ここでも泣きました。はい。ここは感動してもいい場面だよな。でも、人が死ぬから感動するわけじゃない。それだったら、とにかく殺してりゃいい、ってことになるからね。なんて言うのか「死ぬべきして死ぬ」っていうのかな。「武士道とは死ぬことと見つけたり」ってことなのかな。上手く言えないんだけど、漢としての引き際をわきまえた死に方に痺れたわけよ。昔見た(見せられた)「連合艦隊」のカミカゼアタックで「おか〜ちゃ〜ん」とか言いながら特攻かけるやつらの中で、ひとり敬礼して逝くやつを見たときと同じ。オレも死ぬときはこうありたい、という思いが心を揺さぶったのかなぁ。
 ともかく、これを見終わった後、映画館の廊下で男4人顔を付き合わせ、「やっぱ映画っていいよ〜」とマジで感動していた。はたから見ればさぞかし変な集団だっただろう。しかし、そんなことが気にならないパワーがこの映画にはあった。漢なら「泣き所」で泣かずに「熱さ」に泣け!
 しかし、テレビの日本語吹き替え版は駄目ですな。古川登志夫(大統領の声の人)が悪いわけじゃないが、日本語吹き替えではあの演説の独特の迫力が出ない。全然魂に響かないもの。