勝手にれびう
めいんこんてんつ(予定)。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
5/15(火)
今日はコレ。オレの中では早急な文庫化が望まれる。
修羅の刻 2、3巻
言うまでも無いが「刻」は「とき」と読むのだが、オレのパソコンじゃ変換しねぇ! 嗚呼、ファック(当たり前だっつーの)。ちなみにオレは持ってません。立ち読みは数十回としたけど(買えよ)。
知ってる人には説明不要のコレ、月マガで前にやっていた「修羅の門」という格闘技愛にあふれる格闘技漫画の外伝的なもので、「修羅の門」に出てくる「陸奥圓明流」という千年の歴史を持つ古武術が、歴史の中でどう絡んできたかを書いた漫画。10巻で止まってる。で、何故「2、3巻」なのかといえば決まっているだろう! 幕末だからさ! しかも新撰組絡みだ。やふーい。
でも、2巻は3巻のおまけだな。坂本ちゃんファンには悪いが。オレの本命は3巻! 2巻で坂本竜馬が凶刃に倒れるまでを書いた。普通ならココで終わるかもしれないが、わざわざ続けてくれたところが作者の偉いところ。坂本ちゃんは間違いなく幕末の主人公の一人だろう。しかし、新撰組を忘れてもらっちゃ困る。2巻でそれとなく新撰組を出しておいて、3巻ではメイン。嗚呼、ありがたい。オレの新撰組ファンデビューはコレだったといっても過言ではない。
3巻では陸奥(主人公)が友人であった坂本ちゃんを失い、途方にくれていたときに、前に戦った新撰組1番隊組長、沖田総司との再戦の約束を思い出し、病床の沖田の元へ向かう。ゴメン、総司。キミもおまけなのだ。オレの本命部分はこの後。総司が逝くときに「土方さんを頼みます」と言い残したことで、陸奥は土方を追う。嗚呼、偉いぞ、総司。よくぞ言ってくれた。沖田との再戦で終わっても、話としては問題ないからねぇ。
で、新撰組副長土方歳三を追う陸奥。この漫画はちゃんと五稜郭までやってくれる、数少ない新撰組モノなのだ。当時はそのありがたみが分からなかったが、今は分かる。嗚呼、「バラ餓鬼」…。
ま、それはともかく、前にこちんぴと土方歳三について語った際、演者は「渡辺謙」に是非やってもらいたいのだが、オレの中での土方の理想像は「修羅の刻」のものだと言ったことがある(憶えてないだろうけど)。有無有無、オレの中では近藤正臣の土方(白虎隊)よりも、村上弘明の土方(新撰組血風録)よりも、役所公司の土方(燃えよ剣)よりも、この「修羅の刻」の土方がイメージばっちり。ポマードべっちょり。実写と漫画を比べるな、と言われるかもしれないが、コレの土方の性格づけもオレにはパーペキ。近藤土方は軟派だったし、村上土方は粋すぎ。役所土方は野性的すぎ。土方は表向き冷静だけど中身はエキセントリック。しかし、そういう面は表に出さず、無表情に人を斬る(もしくは薄く笑う)のがオレの中の土方。野生とスマートさが融合していないと。嗚呼、渡辺謙にやってもらいたい(仕掛人藤枝梅安のような演技で)。
しかし、この漫画では近藤さんの出番、ほとんど無かったな。この作者も司馬遼信者に違いない。「燃えよ剣」の近藤は愛すべき馬鹿で、明らかに脇役だったからねぇ。