勝手にれびう
めいんこんてんつ(予定)。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
5/25(金)
空にそびえる〜黒鉄の城〜。
黒鉄
このマンガ、皆知ってるかな? モーニングKCなんだけど、オレモーニング読んでないから知らないんだよね。絵柄で買いました。作者は冬目景という人。
江戸時代、「人斬り迅鉄」という名の賞金首がいたが、冒頭で死んでしまう。そこにたまたま通りがかったマッドサイエンティストな平賀源内もどきな人によって、コイツはサイボーグとして甦る。嗚呼、ギャグマンガじゃないからね。この迅鉄、右目と左手以外は全てからくり。全身凶器。顔は鉄仮面。声帯もいかれているが、源内もどきな人の作った喋る刀(これももとは人)が言いたいことを察して代わりに喋ることで、二人(?)で渡世人などしている。
話は割と切ないものが多い。迅鉄自体が人斬りなんてやってるからには、それ相応の理由があるわけだし。例えば、人斬りになる前に付き合っていた女の様子を陰から見るだけのつもりが、その女が斬られそうになっているのを助け、素性がばれてしまうが、「迅鉄は死んだ。幽霊を見たのさ」と言って去っていくところなんて、シビレタね。この迅鉄、非常に無表情(鉄仮面なんだから当たり前だが)。しかし、その無表情さが逆に心情をより明らかにしている気がしないでもない。
やっぱりオレの中にはサムライの血が流れているんだねぇ。こういう時代劇もの、やっぱ大好きよ。コレもそうだし、アフタヌーンの「無限の住人」も。この人の絵も、もともと非常に味のある絵だったけど、途中から筆が変わり、ますます味のあるものになった。なんか、割り箸削ったペンで書いてるみたいな線。惜しむらくは2年前に最新刊が出て以来、続きが出ないこと。そもそも連載なのか、コレ? 嗚呼、続ききぼんぬ。