勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
7/5(木)
唐突に思い出した。
仏ゾーン
コレは「シャーマンキング」の作者がその前にジャンプで連載していた作品。その名の通り、仏像が主人公のマンガですな。そう、仏像。仏像がぶつぞう。いや、冗談。何を隠そう、生家が墓地の隣で、遊び場が墓地だったオレは、幼き頃から何気に仏像と接してきたのだよ。そして、さらに何を隠そう、私、宗教大好き人間なのですわ。と書くと、誤解を生じるな。宗教が好きというよりは、神話が好きといったほうがよいか。といっても、そんなに造詣が深いわけじゃないけどね。でも、オレの育った環境がコレに寄与しているのは確かであろう。だから、この前某観音という名の建造物に行きたがったのもオレですわ。ゴメンよ皆。昔行ったときはもう少しマトモだった気がしたんだけどな〜。
仏像といえば仏教。仏教といえば「天空戦記シュラト」。ちょっと強引。私、シュラトは大好きでした。まぁ、言うなればインド神話版聖闘士星矢なんだけど、やっぱ漢字はヨイよね。それぞれの肩書きも修羅王に夜叉王に不動明王などなど。う〜ん、えらくカッコヨイではないですか。あとは梵字。私、あのデザイン大好きですわ。シュラトも後半がもう少し何とかなってれば、かなりの名作になったのではないだろうか。龍王(山ちゃん)と不動明王の戦いは、熱い展開も、きれいなコンテ(ヲイ)もオレの中ではトップですわ。アレに比べて天王の散り方といったら…。
嗚呼、仏ゾーンでしたな。主人公は千手観音のセンジュ。普段は普通の人間の体型だが、天衣(アーマーと読みねぇ)を纏うことによって、文字通り千手となる。そういえば、仏像って皆、後ろによく分からないオブジェ背負ってたりするものね。嗚呼、アレは天衣だったのですか。納得。しかし、だからといって、阿修羅天衣がウォーズマンなのはどうなのよ? アレでファンを減らしたのは確実。
しかし、コレはともすれば失笑をかいそうな設定の中で、よくもまぁ、こんなにマジメに仏像道(なんてものがあるかは知らんが)を貫いているなぁ。そこいらじゅうに仏教用語の雨あられ。半跏思惟、阿吽、拈華微笑、そして、センジュの最大の技が「因果応報」。嗚呼、このセンスサイコー。
連載の方は、愚民どもにこの良さが伝わらなかったか、どこぞの宗教団体から抗議が来たかで、後半ばたばたと終わってしまったけど、間違いなく傑作。シャーマンキングとも繋がりがある(のか?)し。全3巻で古本もあるだろうから、まぁ、読んでみてよ。