勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
7/29(日)
レンタルビデオ屋をうろうろしていた際にふと思いついた。
機神兵団
えーと、アニメですな。ビデオで4本出ているはず。原作は山田正紀なる人が書いた同名の小説で、第26回星雲賞日本長編部門にえらばれている。コレがどんな賞なのか知らないが(同年の日本短編小説部門では大槻ケンヂが選ばれているし)、まぁ、1種の文学作品であるわけだ。
あらすじは以下の通り。
1937年、日中戦争下の中国大陸に突如エイリアンが襲来。日本軍はその遺体より回収されたモジュールを利用して3体の巨大ロボットを建造、対エイリアン用特殊部隊「機神兵団」を発足させた。
しかし、関東軍の新開大佐は己れの野望のため、独自に機神の建造を企み、機神兵団と衝突する。
というわけで、ロボットといえば未来、というパターンを見事に破っております。もう少し時代が後だと非常にややこしいことになって某国から抗議の電話が殺到するところだろうなぁ。
で、このロボットどもだが、明らかに外装は鉄板ですよー、というデザイン。リベット打ちまくり。非常にアナクロに仕上がっております。名前も陸戦壱式(重機動型)が「雷神」、陸戦弐式(水中稼動型)が「竜神」、陸戦参式(空挺型)が「風神」と非常にWAFOO。見ものなのは、こいつらの起動場面。なにせ、昭和初期ですから。今とは動力源が違いますわな。で、何が出てくるかというと、「真空管」。オレは実物見たこと無いけど、この起動場面は非常にシビレルよ。つーか、真空管って割れてナンボなのね。
物語はビデオオリジナルの主人公、鷹村大志の成長劇。最初はクソガキだった大志もやがて自分の機神(当然オリジナルの陸戦四式)に乗るようになり、新開の野望を打ち砕く。なーんとなく某ジャイアントロボ(無論、実写ではない)を思い出すのはオレだけか? しかも、こっちの方がロボットものとしては出来がヨイと思う。竜神は変形(と言うほどでもないが)するしね。ジャイアントロボはどっちかっつーと、漢と漢の魂のぶつかり合いだから。
傑作、というわけではない(そもそも知名度が無い)けど、隠れた名作と言えるのではないか。嗚呼、そういえばパイオニアからDVDも出ているのだが、ビデオ4巻分、7話まとめて一枚に入ってて5,800円。嗚呼、安い。某バン×イに見習わせたい! つーか見習へ。