勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
11/11(日)
どういうわけだか、こんなものを借りてきた。「仮面ライダースーパー1」。
本放送は1980年か。幼稚園くらいだなぁ。モロに直撃世代だね。でも、正直、この作品には全然思い入れ無い。何故かと言うと、その理由はいろいろあるので、箇条書きにしてみませう(するな)。
1)悪の組織に改造されていない。
2)変身ポーズが覚えられない。
3)ファイブハンドなんていう卑怯なギミック。
4)初のバイク2台持ち。しかしハーレーがカッコワルイ。
5)メンテナンスルームなんてものを持っている。
6)苦戦らしい苦戦をしていない。
こんなもんかな。
結構ね、至れり尽せりなのですわ。1)に書いたとおり、もともと悪の組織に改造されたわけではないので(NASAかどっかが宇宙探索用改造人間として開発)、非常に設備が整っている。それが3)4)5)の辺りに現れていて、それがあるが故に、6)がある。だって、例えば敵がメカを狂わせる技で攻撃するじゃん。で、その場はどうにか撤退するのだけど、その後、このメンテナンスルーム登場。身体の各部をスキャンして、異常があったら治療レーザー。1秒で直りました。嗚呼、なんて卑怯。
オコチャマとしては、2)が一番大きいのかね。今までのライダーみたいな「か〜いわれまきまき」といった感じの変身ポーズとは一線を隔している。今でもよく覚えられんよ。
で、実に十数年ぶりに見てみたわけだが。
ヨイ。
いや〜、何がヨイって、このライダー、赤心小林拳の使い手の設定なわけよ。だから、殺陣にもその辺がふんだんに出てくる。今までのライダーとはまた違った戦闘シーンが、今見ると非常に新鮮。敵の方も地獄谷とかいう有りがちな名前のところで修行したドグマ拳法(何だ、それわ)の使い手で、ライダーと組み手なんかしてたり。だから、結構素面での殺陣が多い気がするな。怪人のほうも皆人間体になれるし。
で、コレのキモ。それは玄海老師と弁慶だ。玄海老師は赤心小林拳最高師範で、ライダーの師。弁慶は玄海老師の一番弟子。この2人が、何かと登場。小林拳なので、当然僧の格好。こいつらが非常に格好ヨイ。ただのジジイとヒゲ面のオヤジなのにね。そう、このライダーは、至れり尽せりのように見えて、実は修行修行また修行だったのだ。有〜無、燃えるぞ。このバカ弟子が〜(注:こんなことは言わない)。
この2人さえ出しとけば、オレの中での評価も違ったかもしれないのに。残念なことに、敵側組織が入れ替わるのと同時に、この2人は死んでしまい、その後に残ったのは、少年ライダー隊という悪しき伝統。ヤメロ。もっとジジイとオヤジを出せ〜。
しかし、この玄海師範、改造されていない普通の人なのに、敵の改造人間を倒していたりして(しかも己の肉体で。空我では銃で倒したりしまくってが)。嗚呼、ますます素手でモビルスーツを破壊できる何処かの師匠のようだ。
当然、仮面ライダーSPIRITSでは、この辺のオイシイネタを絡めてくるのだろうね。頼むよ、村枝(作者)。