勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
11/12(月)
金というものは出ていくときには出ていくもので。車で約1時間のところにある古本屋で、こんなものを発見した。「PEACE MAKER」。
オレとは一生縁が無いと思われていた(と言っても、TV版グルグルは見ていたが)ガンガンコミックスですわ。嗚呼、ガンガンというのはエニックスが出しているマンガ雑誌。随分と前(確かオレが大学入る前)に創刊されたが、意外と息の長い雑誌になったな。つか、今やここからマルチメディア化していったマンガも相当数あるよなぁ。先のグルグルをはじめとして、守護月天(土曜のゴールデンタイム)、最遊記(この辺やってないけど売れてるらしい)、ハレのちグゥ(この辺やってないけど0930が主題歌だ)、スターオーシャン(もともとEXのRPGだ)とか。いつの間にか、という感じだな。個人的にはコロコロとかボンボンのスタンスで見ていたから、まったくのノーマークだったのだが。
そんなノーマークな雑誌に連載されてるマンガ本が何故目にとまったか。その理由は只一つ。このマンガの正式なタイトルはコレ。「新撰組異聞ピースメーカー」。新撰組! コレに尽きる。
パラパラと立ち読みして、まず絵柄が気に入った。そして何より、土方がオレ好みのデザインだった。ココ重要。メモメモ。どうやら、この作者(黒乃奈々絵という人)、土方の大ファンのようで。それならば安心して見ていられるというもの。
内容まではちゃんと読んでなかったので、「どうせ金田一少年のように、オリジナルな主人公のキャラを立たせるため、新撰組というオイシイネタを使っただけだろ、ぺぺぺのぺい」と思っていたのだが(なら買うな)、主人公の名前は「市村鉄之助」…どこかで聞いたことあるような。そして1巻の冒頭にある、函館五稜郭での1シーン…。こっ、これはマサカ!?
嗚呼、新撰組マニアで無い人のために少し解説しよう。市村鉄之助というのは、土方の小姓で、最後まで土方についていった隊士のひとり。で、函館で土方が「自分の遺品を日野の生家に届けてくれ」と言って、戦場から脱出させた隊士。鬼の副長と言われる土方だが、戊辰戦争末期にはこういった面も見せている。というか、こっちが土方の本性で、鬼の部分はある意味ポーズだったのだよ。と、少し興奮気味に脱線したりなんかして。
要するに、主人公は実在の人物。新撰組ものでこの人を主人公にした点で、オレの中でかなり好感度アップ。
話は非常に遅い。1巻から池田屋な話が始まっていたというのに、突入したのは5巻になってから。嗚呼、しかも5巻じゃまだ終わってないよ。オレは今日5巻までしか買ってこなかったというのに。
それにしても、ブな隊士がいないのはまぁいいけど、沖田はまるで女だし、永倉くんは少年。山南くんは丸めがねで、山崎くんに至っては、若い上にニンジャですか。いや、別にいいけど。長州方の吉田稔麿なんて、まるっきりヤバイヒトですな。
しかし、新撰組ものはやっぱ話が凄惨で暗くなるのは仕方ないね。これからあんな人やこんな人がバタバタ死んでいくわけだし。主人公の兄も史実では脱走してるし(戊辰後期だから処罰されてないけど)。
どうやら、このマンガ、同人誌も出てるらしいけど、そりゃ出るわ。こんなどっからどう見たって801の香りのただようマンガ。どっからどう見ても、土方×沖田だよ、コレ。嗚呼、オコチャマは意味分かんなくていいから。