勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
12/16(日)
それでわ、学習能力の無いオレが新潟で手に入れたもの企画第一弾。「新世紀エヴァンゲリオン 7巻」。
名前だけなら、誰もが聞いたことはあるかと思う(もう忘れられている可能性はあるが)。数年前に日本中(世界?)を熱狂と混乱と激怒の渦に巻き込んだ問題アニメ(ガイナックス製作)だが、コレはそのキャラクターデザインをした貞元義行氏(つか、ガイナックスアニメは結構この人がやってる)自ら手がけたコミカライズ版。原画担当が自分でコミックスも描いているのは結構珍しくないかな。そのため、絵に関してほとんど違和感無く読める点で、非常にプラスポイント。
とはいえ、アニメとまったく同じでは芸が無いので、コミック版のほうは貞本氏独自の解釈が結構取り入れられている。一番の違いはシンちゃん(クレヨンではなく、主人公の碇シンジね)の性格だろう。アニメではひたすらハイパーローテンションかつじめじめじとじとイジケ虫で、視ている者をイライラとさせ、ストレスたまりまくり状態に叩き落したのに対し、コミック版では結構アクティブ。1巻からして、初めてエヴァに乗った際にも「やってやる!」とか言ってるし。嗚呼、こんな何処ぞの藤原某みたいなこと言うなんて、シンちゃんらしくない。
また、アニメだとアスカの尻に敷かれっぱなしだったのに対し、コミック版では結構反抗している(結局尻に敷かれるのは一緒だが)。
オレはアニメより先にコミック版を読んだのだが(だって、こっちじゃテレ東系無いもの)、割とイライラすることなく読めた。しかし、あくまで「割と」であって、しなかったわけじゃない。そのため、アニメ版でどうなったかは言うまでもない。
しかしコレ、確かテレビ放映とほとんど変わらない時期に始まったような気がするのだが、いまだ終わらない。本放送は既に5年くらい前なのにね。ようやく今回で19話まで進んだな。まぁ、その分、細かい点まで描写が行き届いている。アニメ版では尺が足りなくて描かれていないこととか、各キャラクターの掘り下げとか。先にコミック版で読んでいた内容(1巻&2巻)が、アニメだと「アレ、もう終わり?」という感じでさくさく進んでいたのに驚いたこともあったっけ。
その傾向は今回の巻でかなり顕著。まず、アニメでは全然語られることの無かった加持さんの過去が今回明らかになる。シンちゃんの代わりのダミープラグ(シンちゃんが乗ることを拒否したため)をエヴァ初号機が拒絶した際、ゲンドウ(シンちゃんの父)は初号機に対し「ユイ(シンちゃん母)」と呼びかけているし、その際初号機が何を考えていたかも描写している。
そして、なによりアニメ版の一番の突っ込みポイント。初号機が暴走し、「もう私たちには止められない」と言ったにも関わらず、翌週にはあっさり回収されていた理由。この点について描写しているのはエライ! と言うほか無い。
さて、アニメ版ではこれから非常に精神的な話(ヲメデトウ!)に突入したのだが、貞本版ではいったいどういう描写になるのか。非常に楽しみではある。
しかし、今更フィギア付き限定版とか売っても売れるのか?(オレが買ったのは通常版)