勝手にれびう

めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。

 

 5/13(月)

 ようやく見た。

 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲

 先月かな。見たいな、と思ったがいつもレンタル中で見れなかったら、ちょうどテレビでやるってことで、こりゃラッキーとばかりにビデオに撮っといたのだがすっかり忘れてた。
 まぁ、オレの言いたいことはこちんぴのとこですっかり言い尽くされてしまっているのだが。つか、鑑賞後にやつのHPに逝ってれびゅを見たが、やっぱり感じるところは一緒なのだなぁ、と。
 しかし、全然子供向けじゃないよね。むしろ、子供は置いてけぼり。絶対ついて来れてないって。ターゲットはどう見たってオトナ。ま、だからこそのオトナ帝国なのか。それが証拠に中盤まではあれほどストーリーに絡んでいたかすかべ防衛隊が、後半になったら全然出てこないもんな。
 まぁ、最初から中盤にかけては、凄く上手くできた侵略計画だよなぁ、と思いながら見ていて(まずはオトナを懐かしさで幼児化させてさらい、その後、生活できなくなった子供を「親に会える」という殺し文句で捕まえる)、ねねちゃんのホステスのはまりっぷり&まさおくんのタダの酔っ払いっぷり&ぼーちゃんの漢っぷりや破天荒なカーチェイスに苦笑したりしてたが(つーか、凄いよぼーちゃん&まさおくん。そして風間くんヘタレ)、その後の父ひろしが正気に戻るシーンで。その方法は非常にアレだが。不肖オレも26年ほど生きてきて、あーゆー演出が理解できる年齢になったということか。恐らく中高生くらいでこのシーンを見ても、イマイチ感動は薄かったと思われる。最初に父の背中の映像で、最後に同じシチュエーションで自分が父となっている映像。コレ反則。こりゃ泣くわな。オレが親になってから見たら、恐らく号泣必至。
 そして、「全世界20世紀化計画」を阻止され、「何故!?」と傷だらけのしんちゃんに問うたチャコへのしんちゃんの答え。
 「だって、オラ、大人になりたいから!」
 もう激泣きですよ。大人になってもイイことなんてなかなかありゃしないけど(会(ぴー)に怒られたり会(ぴー)に怒られたり会(ぴー)に怒られたり)、恐らくオレも昔はこう思っていたに違いない。なんか、未来への希望プレイバックっつーか、夢を諦めて社会の歯車のひとつになってしまったオトナへのエールのように聞こえたよ。
 そして、流れる吉田拓郎「今日までそして明日から」。こちんぴも書いているが、この映画の音楽は70年代の流行歌が随所に挿入される。中でもマジでコレは反則。昔のものを無条件にナンデモカンデモ「昔はよかった」とは言いたくないけど、こういう曲が流れていた時代というのは素直にヨイと思うよ。

 私は今日まで生きてみました 時には誰かの力を借りて
 時には誰かにしがみついて 私は今日まで生きてみました
 そして今 私は思っています
 明日からもこうして生きていくだろうと

 私は今日まで生きてみました 時には誰かに裏切られて
 時には誰かと手を取り合って 私は今日まで生きてみました
 そして今 私は思っています
 明日からもこうして生きていくだろうと

 私には私の生き方がある それはおそらく自分というものを
 知るところから始まるものでしょう
 けれどそれにしたって どこでどう変わってしまうか
 そうです わからないまま生きていく
 明日からのそんな私です

 私は今日まで生きてみました 私は今日まで生きてみました
 私は今日まで生きてみました 私は今日まで生きてみました
 そして今 私は思っています
 明日からもこうして生きていくだろうと

 そして、やはり特筆すべきは津嘉山正種。全世界20世紀化計画の首謀者ケンを演じているわけだが、今までクレしんに出てきたラスボスは、大物声優(俳優)が演じて普段とのギャップを楽しむ、といった風情が強かったのに対し、今回のケンはとことんガチンコ。敵(という言い方もどうかと思うが)ながらこれほどの存在感を持ったやつは今までのクレしんにはいなかったな。終始一貫してクール。それはのトヨタ2000GTに傷がつけられたときでも、魂のトヨタ2000GTにおしっこかけられたときでも、全世界20世紀化計画を阻止されたときでも、チャコと一緒に死のうとしたときでも。最初は「嗚呼、コイツが今回の馬鹿か」と思って見ていたものの、最後にはすっかりと虜ですわ。結局、この映画は津嘉山さんの一人勝ちだよなぁ。
 最後に。春日部はあんなに田んぼばっかりなのか?

 

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