勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
9/13(土)
サバじゃねぇ!
超光戦士シャンゼリオン
一部に熱狂的なファンを持つ之、本放送は1996年。それが何故か、6年後の2002年に大ブレイク。そして今年の6月には遂にDVD-BOX化。その上、予約注文だけで売り切ってしまった(完全限定生産)という。
何故昨年之がブレイクしたのか、全ては「仮面ライダー龍騎」のお陰だろう。嗚呼、昨年の作品なのに、妙に懐かしい気がするぞ。それはともかく、之には13人のライダーが登場し、お互いに戦いあうのだが、その中で悪部門を一手に引き受けた浅倉さんを演じたのが、シャンゼで主役涼村暁を演じた萩野崇氏。その傍若無人で完璧悪な敵役ながら何処か憎めなく、それでいて激しくカッコイイ姿にファンが急増。多分。ちなみにオレも龍騎の13人の中で誰を選ぶかと言ったら、浅倉さんだなぁ。次点で手塚(高野八誠)。それと、その前年の「仮面ライダーAGITOΩ」で、キーマンとしてシャンゼのライバル黒岩を演じた小川敦史氏が登場したのも一役買っているかもしれない。
シャンゼというのは、既存のヒーローものをぶち壊そうという企画の元に作られた作品であるので、激しく客を選ぶ。その最たる点が主人公が無気力浪費家女好きであるという点。此処をクリアできない限り、初見で背中を向けてしまうと思われる。かくいうオレも、本放送時に不定期に数回しか見ていないが(しかも見ようと思って見たことは皆無)、全てにおいて「なんじゃ、こりゃ」という印象しか持てなかったしな。偶然最終回も見たわけなのだが、最終回こそ最大の「???」だし。
そんなわけで、興味は持っていたが、それほど熱狂的ではなく、DVD-BOX(しかも結構なオマケつき)が出ると聞いて「欲しいかな」とは思ったものの、4万円というその値段に足踏みしてしまい、結局買えずじまい。売り切れたことを知ってから、色々なサイトで検索かけてみたけど、既に後の祭り。そうしてシャンゼのことも忘れていった今月、水質四種の講習で行った金沢のアニメイトにて発見。何故に売っているのですか、マジですか!? 買うかどうか迷ったものの、「迷ったときは買え!」「買わずに後悔するより、買って後悔しろ!」という漢度120%の天の声が聞こえてきて、最終日の資格認定試験終了後、自分へのご褒美として購入。嗚呼、金沢万歳。まさに「オレが買うのを待っていた可愛いあの子を下さいな」な気分だ。
しかし、こうして改めて最初から見たわけなのだが、最初こそ、その既存のヒーローものと違う雰囲気に身体が拒否感を示すものの(一番違和感を感じたのは、浅倉さんの声の若さだが)、ずっと見てると慣れてしまって、むしろ戦闘無しで人間ドラマの方を見たくなってくるから不思議だ。つーか、想像してたよりもずっと普通に見られた。ギャグ戦隊カーレンジャーあたりで免疫が出来ていたのかもしれない(そういや、カーレンの本放送も1996年。この年に何かあったのか?)。そんな中で、オレが一番びびったのは、突然番組始まったら「宇宙人から謎のメッセージ」の臨時ニュースで番組が中断。そのまま何故かシャンゼ内でニュース番組が延々と流れるというわけ分からん展開。Aパートで主要キャラが出てきたのなんて何秒だろう。その前にも番組内で延々法廷シーンとかあったけど、之に勝るものは無い。つーか、最終回3話前くらいの、この大事な時期に何遣ってんだよ、スタッフ。その後も最終回まで怒涛の展開を見せつつ、最終回も「えぇっ!?」と言う間に終わってしまった。
一言で言い表すなら、「見ておいて損は無い作品」。そういや、之に関わったスタッフは、今じゃ東映特撮の屋台骨を背負ってる人ばっかりだもんなぁ(つーか、龍騎のスタッフは監督、プロデューサー、スーツアクター、脚本家と、皆シャンゼ経験者だったりする)。やっぱ何気に凄い作品なのだな。
あーあと、オマケのラジオドラマは必聴。声だけなのにキャラの動いている姿が鮮明に浮かんでくる辺りは流石と言うほか無い。つーか、6年経ってるのにまだあの声が出せるのね、浅倉さん。やっぱ凄い人だ。之見てから龍騎の公式サイト(浅倉さん登場後)なんか見てると、一味違って見えるね。