勝手にれびう

めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。

 

 10/25(土)

 多分にネタバレ。

 キル・ビル

 


 つーことで、今日、約1年ぶりに見に行った映画はコチラで御座います。
 何故に之を見に行こうと思ったのかというと、CMが一番の原因だな。内容は良く分からんかったが、上下黄色のジャージ着た金髪のねーちゃんが、ポン刀振り回すアクション映画、とオレは感じた。此処がまず第一のポイント。namco「鉄拳」シリーズを1作目から追いかけている鉄拳者のオレとしては、「黄色いジャージ」「ポン刀」「女格闘家」と揃ってしまったら、見に行くしかないではないか。あとは「宇宙忍者」とかいればパーペキ(いねぇよ)。
 そして、第二のポイントが、サニー千葉&ギャバン大葉健二。刀鍛冶とその弟子でこの二人が登場するらしい。つーか、リアル師弟だし。千葉ちゃんだけではオレを挽きつけたかどうか分からないけど、ギャバン隊長であっさり陥落。イヤ、だって実際、大葉健二が見られる機会ってのは、そうそう無いしさ。あと、仮面ライダーZX菅田俊も出るらしいし。特撮者のオレとしては、見逃すわけにはいかない。
 まぁ、一番でかいのは、時代劇を見て育ったために、ポン刀アクションが好きってことなんだろうな。893的なものでなく、髷的なものが。

 で、見てきました。

 復讐は神が私に与えた運命・・・
 かつて世界を震撼させた暗殺者集団で最強と言われたエージェントだった女。彼女は自分の結婚式の最中に、かつてのボス、ビルに撃たれ、全てを失った。友達も夫も、お腹の中に宿っていた子供までも…。

 というわけで、之はいわゆる復讐劇。この女主人公が頭撃たれたにもかかわらず生きていて、4年間の昏睡の末に復活。自分を殺したビルと、その部下4人を殺すために旅に出るというお話。全然前情報無しで見に行ったため、オレの中ではすっかり気分爽快アクション活劇だと思っていたので、いきなり出だしから方向が違う。うぐぅ。つーか、全然忘れてたけど、そういえば15禁だったね、之。嗚呼、もう、そりゃ15禁じゃなきゃ駄目さ、之は。18禁にしてもいいかと。
 なんつーか、痛い。とにかく痛い。そりゃ、確かにポン刀アクションだから、実際はそうだろうけどさ、とにかく、血。血。血。身体の色んな部分が飛んでるし。んーでも、実際ポン刀で斬られた経験は無いので(あってたまるか)、この辺は、オレの感覚としてはあまりリアルな痛みではない。映像見て、身体のあんな部分やこんな部分が無かったりするのを見て、「うわっ」と思うだけ。んーだが、舌を噛み千切られたり、頭をドアで何度も思いっきり挟まれたり、釘の出た材木を頭にブッ刺されたりってのは、経験は無いけど、なんとなく想像がつく身近な痛みなわけですよ。之はちょっと勘弁願いたい。
 しかしなんだね、えらく日本寄りな作品を作ったもんだね。そりゃ、タランティーノも来日するわ(実は、監督がこの人だってのも最近まで知らなかったし、この人がどんな監督かってのも、あまり知らない)。ラストバトルは雪の降る日本庭園での殺陣ですよ。しかもBGMは時代劇調&演歌だし。明らかに時代劇な雰囲気の中で、主人公は金髪女。この違和感がヨイなぁ、と思っていたら、最後までそんなんかよっ! 勘弁してよ、タラちゃん。
 なんかねー、サニー&ギャバン隊長が出てくると、すげー和むんだけど。まさに一服の清涼剤。つーか、2人ともいい仕事し過ぎ。特にギャバン隊長。あんた、なんでまたそんな頭か。ちなみに千葉ちゃんはこんな感じ。名前は「ハットリハンゾウ」。菅田俊は正直、何処にいたか分かんなかったけど、多分2刀流のあの人だと思う。
 突っ込み映像は結構多い。普通にポン刀が立てかけてある飛行機内とか、普通にポン刀を装備しているバイクとか、普通にポン刀持って登場する893約100人とか、普通にガンダムハンマー振り回す女子高生とか。この国に銃刀法は無いのかと小一時間(略)。
 実は、今回はvol.1で、続きが来春公開予定なんだけど、正直、今回全部詰め込まなくて良かった。アレくらいが人として限界です。スタッフロール出たときは、思わず安堵したもの。つーか、あの引きは反則death。

 そんなわけで、多分、評価は低いんじゃないかなー。でも、駄作という評価は妥当ではないと思うんだけどね。なんつーの、凄い。ただ、その一言。ストーリーがどうだとか、演出がどうだとかって話は、この一言で全て吹き飛んでしまう。と、オレは感じた。「此処まで遣るかよ」ってな感じで、スタッフの本気を感じた作品。イヤ、マジで凄ぇと思うわけですよ。でも、オススメはしない。少なくとも、カップルで見にくる映画ではない。周りに結構いたけどね。余計なお世話だろうが「大丈夫か?」と心配してしまった。イヤー、まさに羊の皮を被った狼でしたな。

 

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