勝手にれびう

めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。

 

 4/13(火)

 2人目の死体はかなり寅馬。

 悪魔の手毬唄

 


 先日、石坂浩二版の「犬神家の一族」を見たので、勢いづいて他のものも借りようと思ったときに目にとまったのが之。この作品自体は古谷一行が2時間モノで遣っていたのを見たことがあるので、なんとなく記憶に残っていた。人が死ぬたびに手毬歌を思い出すばーちゃんとか(手毬歌になぞらえた殺人なので)、醤油樽に漬けられて死んでる人とか(実際はぶどう酒樽だったわけだが)。でも、本筋は全然覚えちゃいなかったんで、之をチョイス。某金田一マニアに確認取ったところ、之は借りるべきだと言ってたのもあって。
 んで見ていたのだが、途中で完璧にストーリーを思い出してしまった。アレとアレが一緒だとか、犯人はアレだとか、アレと間違えてアレを、とか。もうこうなってしまうと、ストーリーとしては見所を失ってしまうというか。嗚呼、オレの馬鹿(怒)。オレは推理小説を読まないが、「読んでる途中で犯人を言われると怒る」という心理がよーやく理解できたよ。しかし、最後は救いが無ぇなぁ。少しはあるけど。ほんの少し。
 それにしても、石坂版金田一は「犬神家」と之しか見ていないのだが、なんつーか、偉大なるマンネリ(誉め言葉)だなぁ、と思った。「タイムボカン」シリーズみたいな。加藤武演じる警部は、名前が違っていても「よし、分かった!」と全く同じポーズでトンチキな推理をするし、粉薬飲もうとして必ず吹くし。石坂浩二も、寝転んで推理のために書き物をしつつ、テーブルの上の料理を喰うシーンが必ず入っているし。そのあと女中さんが片付けに来るのも一緒。こーゆーのはシリーズものの強みだね。あとは大滝秀治三木のり平は必ずいるのな。
 しかし、何処に行っても名作と言われた「獄門島」が無いのだが。駄作と言われたのならあるんだけど。之も見たような気はするが、覚えているのは崖の上の釣鐘の中で死んでる人のみ。あとは鶴太郎かな。

 

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