勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
5/17(月)
この出会いは絶妙なタイミングと言えよう。
京都見廻組
黒鉄ヒロシという漫画家がいる。今でも遣っているか分からないが、ビッグコミックの巻末にて「赤兵衛」とかいうマンガを書いている人。オレの中での認識はそれだけだった。あの番組が無ければ。
その番組とは「驚きももの木20世紀」。数年前に終わってしまった番組で、20世紀の偉人のエピソードを紹介するという、「知ってるつもり」の2番煎じのような番組だったが、知ってるつもりが司会の関口宏の「知ったかぶりつもり」感が強かったのに比べると、この番組は司会が三宅裕司で、そのキャラゆえかあまりそういった鼻に付く感じは無かったと思う。そんなわけで、個人的にはこっちの方が好きだったな。
で、確かアレはオレが大学2年の頃だったと思うのだが、スペシャル枠で「新選組」を特集したのだよ。何故に20世紀の偉人の番組で幕末の新選組かと思うかもしれないが、生き残った人は20世紀まで生き残ったっつーことで。其処にゲストとして登場したのが黒鉄ヒロシ。そのときは知らなかったのだが、この頃にハードカバーで新選組の研究本(無論、マンガ)を出版してたらしい。だから、番組内の挿絵も全部この人の書き下ろし。思えば、オレが新選組に本格的に片足踏み込んだのは、この番組がキッカケだと思う。
その後、正月に帰省して、再び新潟に戻ろうとした長岡駅内の本屋にて、その黒鉄ヒロシ著の「新選組」を発見。当時、ハードカバーの本なんて買ったことないオレではあったが、即購入。此処で新選組に両足踏み込んでしまったね。あとは「燃え剣」で戻れなくなった。
ともあれ、この人はその後も「坂本龍馬」「幕末暗殺」を出版し、そしてオレの視界から姿を消した。のだが、先日オレの目の前にこの本が突然現れた(出版日は2003年12月だが)。なんでも、前の3部作を描いているうちに、ほとんど表舞台に出てこない「京都見廻組」に興味を持ったのだとか。
京都見廻組は前の3部作にも登場する名前だが、確かにオレも全然知らないし興味も無かった。新選組や坂本龍馬は詳しく知らない人でも名前くらいは聞いたことがあるだろうけど、京都見廻組を知っているのは、ホントに歴史マニアしかいないと断言してもいいくらいのマイナー集団。なんだけど、幕末を語る上では無くてはならない名前でもある。新選組と共に京都の治安維持を目的にしていた集団で、新選組と違って武士のみで編成された集団。そして、「坂本龍馬を斬った」とされる中で一番有力なのがこの集団。加えて、この集団の実質的リーダーである佐々木只三郎は、新選組設立のキッカケをつくった清河八郎を斬っているし。
今までに何本も幕末を舞台にした時代劇が作られてきたけど、京都見廻組がちゃんと出てきた話はオレの知る限りにおいてだが皆無。しかし、今回は時間が余りまくっている大河(誉め言葉)ということで、初期も初期から佐々木只三郎(演じるは伊原剛志)が登場している。つーことは、相当期待大。脚本の三谷幸喜の重箱の隅のつつき方も絶妙だし。そんな時期にこの本が出たというのは、まさに天の配材。之を読んでから大河を見ると、佐々木様が京都に戻ってくるのを「まだかな〜」と楽しみになってしまうから不思議だ。近藤、土方とかと再び絡むシーンを早く見たいものだ。とりあえず、来週は清河が斬られるようなので、少しは出てくるのかな。