勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
6/18(金)
突然のネタ。
味皇GP決勝
之は文庫版「ミスター味っ子」なら8巻に収録されているのだが、このマンガでの2回目の味皇GPの決勝戦のこと。この回の味皇GPは主人公味吉陽一、ライバル堺一馬、素材の魔術師中江兵太、皇帝の料理番劉虎峰の4人の少年料理人で競われてきたが、決勝に進出したのは陽一と兵太。
で、決勝の料理品目はビーフステーキ。しかも素材探しからしなければならないわけだが、そういうことになると、圧倒的に素材の魔術師の異名を持つ兵太の方が有利。んなもんで、結局2人とも同じ牛にたどり着いたのだが、先に見つけていた兵太が牛肉中最高と言われるヒレとサーロインを持っていってしまったため、陽一が手に入れたのは固い赤身のランプ肉のみ。まず素材の時点で兵太>陽一。
で、兵太が味付けには自然塩を用い、海水中のさまざまな成分によって肉の旨味を増したTボーンステーキ(やわらかいヒレと脂のコクがたっぷりのサーロインの両方が楽しめる)。しかも、後から食べるサーロインの方は鉄板を厚くして冷めないように工夫され、Tボーンステーキ唯一の弱点である冷めやすさを解決している。一方、陽一の方は、ランプ肉をくりぬいて謎のカキソースを閉じ込めたりはしているが、工夫と思えるのはそれくらいのランプステーキ。審査員のセリフによれば、ランプにしては肉は柔らかいということだったが、特に肉質を柔らかくする工夫をした描写は無い。というわけで、工夫までの時点で兵太>>陽一。
そして、こういうマンガの特徴として、先に喰われた方は大概負ける。言うなれば噛ませ犬。最初に喰われた方もトンでもないが、後からの方はよりトンでもない! という展開ね。普段であれば、勝利すべき陽一の料理は後から喰われるのがこのマンガのパターンなのだが、今回の対決に関しては、陽一の方が先に喰われて、兵太の方が後から喰われている。つーわけで、この時点で兵太>>>陽一。ここまで読んだ時点で、兵太が圧倒的有利なのは誰の目にも明らか。まぁ、勝負の方は、自分の調理に納得できなかった兵太が自らの負けを主張し、陽一が勝ちを拾った形になるのだが。之は本人が言ってるんだから仕方ない。問題なのは、双方の料理を食べ終えた審査員たち。
「素晴らしい! 評決を待つまでも無い! 2人の同時優勝を提案します!」
「異議なし!」
「2人に差なんて付けられない!」
( ゚д゚)
脳味噌腐ってんじゃねーのか!?この馬鹿審査員ども!!!!
どー考えたって、兵太の料理の方が勝っているわけだが。この最初に同時優勝を提案した審査員の頭ん中が、どーしても理解できない。何回読んでも理解できない。嗚呼、ぶん殴ってやりたい。