勝手にれびう
めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。
1/16(日)
西軍寄りの人や、会津に思い入れの無い人は読まない方が吉。
愚直に生きる
昨年の大河が「新選組!」だったこともあり、オレの中で、大学時代に一番激しく燃え盛っていた幕末熱が若干再燃。ただし、今までがひたすら土方スキーだったのに比べると、今は土方は勿論だが、あの頃の東軍だった人たちに対しても非常に興味がある。例えば、会津藩家老佐川官兵衛とか。しかし、新選組はともかく、佐川官兵衛なんかが脚光浴びるメディアの無いことといったら。そんな中、ネットで検索していて発見したのが之。しかも都合のいいことに、Amazonで中古で売っていた。ということで、即購入。
この本では幕末に、敗北を予感しながらも、己の信念を貫き戦い、そして敗れた8人を紹介している。無論、タイトルの「愚直」とは誉め言葉。んで、その8人とは、
◇会津松平家九代藩主 松平容保
◇会津藩筆頭家老 西郷頼母
◇白虎士中二番隊 飯沼貞吉
◇会津娘士隊 中野竹子
◇長岡藩家老 河合継之助
◇新選組副長 土方歳三
◇会津藩家老 佐川官兵衛
◇会津藩家老・陸軍少将 山川浩
すげー偏ったチョイスだ。そして、激しくツボだ。8人中6人が会津の人な中で、河合継之助と土方歳三が敢えてチョイスされている辺りも非常に。嗚呼、即座に購入したオレを誰が責められようか、いやない(反語)。
このチョイスには理由があり、作者の早乙女貢は会津の出身。曽祖父が戊辰戦争に参加していたらしい。そんな環境で育ったカレの歴史観が極端に東軍寄りになるというのも仕方の無いことだろう。つーか、「愚直に生きなかった」人間に対しては、幕府側の人でも容赦無し。大阪から逃げた徳川慶喜や、蝦夷共和国初代総帥榎本武揚、陸軍奉行大鳥圭介なんかは、そりゃもうばっさり斬られてる。ギター侍の比じゃねぇ。
今はこの人の著書、「会津士魂」を暇を見つけながら読んでいるのだが、尺がある分、之よりもさらに激しく斬りまくっているな。そりゃ、雑誌掲載当時、西に住む人たちから「なんだあれは。けしからん。たたっ斬る」って抗議も来るだろうさ。東軍よりのオレですら、若干引く部分もあるくらい。つーか、全21巻なのだが、まだ1巻だよ。まぁ、のんびりと読むさ。