勝手にれびう

めいんこんてんつ。
「オレが手に入れたものについてくだらないことを熱く語る」というテーマはあるけれども、ネタ不足の際にはどうなることやら、オレにも分からん。

 

 6/26(日)

 ややネタバレ。

 峠 最後のサムライ

 


 コロナ禍で2年間公開が延期されていた河井継之助の映画が、ようやく公開されたので、見に行ってきた。詳細は、司馬遼太郎の原作を読んで下さい(固羅)。結構な厚さの文庫本で上中下とあるので、オレもちゃんと読んだのは1回くらいだぜ。
 今はどうか知らないけど、この辺では小学校の修学旅行で会津若松に行くので、その前に北越戊辰戦争のことを学ぶのが恒例行事となっている。オレのときは、年末時代劇「白虎隊」の第二部だけ学校で見せられたなー。あの時代劇の中では、北越戊辰戦争には、ほぼ触れられないけど。当時は「楽にしてやる」と言ってとどめを刺すシーンを見て、「助けろよ!」と思ったものだ。嗚呼、オレも若かった。とはいえ、河井継之助自体はあまり時代劇とかで出て来ないし、あくまでも地元のマイナーな人という印象だったので、幕末の偉人の中で結構メジャーだと知ったのは、大学に行ってからだったな。

 閑話休題。

 流石に地元だけあって、映画館では複数の部屋を使って、1日10回くらい上映していた。オレが行った時間帯は、混み混みという感じではないけど、100人くらい居たんじゃないかな。そして、ほぼほぼ、頭髪が白い人たちでした。
 映画の感想としては、

 その全てを記すには、あまりにも時間が足りない。

 という、どこかで聞いたようなフレーズが当てはまる。上中下とある内容を2時間の尺に詰め込めるわけもなく、映画の内容は、ほぼ北越戊辰戦争のみ。この映画を見るような人は当然そうだと思うけど、原作を知っていることが前提の映画だったな。多分、この映画だけを見て、河井継之助がどういう人物で、何がしたくて、何故そういう考えに至ったか、を理解するのは無理だと思う。そういう意味では、残念というか、もったいないというか。個人的な意見としては、この映画だけ見ても、タイトルにあるようなラストサムライ感は無い。あと、司馬遼太郎の原作自体がそうだから仕方ないけど、割と淡々と話が進む印象で、大河ドラマみたいに、1年かけて河井継之助の人となり等をじっくりと描いて、思い入れ十分の状態での戦争突入だったら、また感じ方も違うと思うけど。
 個人的には、結構、若い頃の破天荒なエピソードが好きなんだけどね。西国遊学中に吉田稔麿(池田屋事件で新選組に斬られる人)に会ったシーンとか大好きです。まぁ、間違いなく、司馬遼太郎の創作だとは思うけれども。結局、最終的に、一番記憶に残った言葉は「新発田藩の裏切り!」でした。

 

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